(別のところに書いてたのですがこちらに転載)
そもそも、ヤシマ作戦、って何よ?
ヤシマ作戦、っていうのはアニメのエヴァンゲリオンが元です。
「日本中の電気をすべて集めて、敵を迎撃しよう」という作戦の名称が「ヤシマ作戦」でした。
それをもじって、電力消費を抑えよう、というキャンペーンを展開しているというわけです。
西日本の方、あわてて、無茶な節電をしないように!!
愛知や関西から節電しても関東には届きません。
日本では富士川のあたりを境にして50hz/60hzと電力の周波数が切り替わります。
#これ以降、特に説明がきがなければ東京電力のプレスリリースがニュースソースです。
このため、富士川以西から富士川以東に送電するためには、周波数変換所を通さなければ
なりません。(←日経*1)
3箇所ある変換所のキャパはあわせて、100万kw。(←wiki情報*2)
すでに中部電力(をはじめとする富士川以西の60hz地域)からは100万kwの融通を開始してます。
北海道から、東北・関東へ向けての電力供給も始まりました。
これも海峡を越えるため、max値は60万kwと決まっています。(←wiki情報*3)
こちらも供給が開始されています。
つまり、東北・関東以外の方がこれ以上節電に努めてもその分は被災地には届きません。
だから、体を壊すような無茶な節電はしないようにお願いします。
さて、東北・関東ですが。
まず、東北。
女川原子力発電所が現在出力しているようです。
ほかの発電所も徐々に復旧しているようなので、電力の回復がなされているでしょう。
ただ、まだまだ100%稼動はしていないと思いますので、節電されたほうがよいかと思います。
(以上、東北電力より)
次に、関東。
今回、事故が起きている福島の原子力発電所は、関東地区への電力供給を行っていました。
新潟の柏崎原発とあわせ、関東地区で使用する4割の電力供給を実施しています。
被災後の今。
正常に稼動しているのは柏崎のみです。
原発以外にも停止してる発電所が(鹿島や常陸那珂など)あり、また、復旧には相当の時間が
かかりそうです。
ということで、通常時より電力の供給量がかなり低くなっています。
そういうこともあって、北海道電力が東京電力に融通することが決まったようです。
(東北をとばして供給する形)ですが、それも60万kwが限界です。
残念ながら現状を考えると、1〜2日で劇的に復旧することはないでしょう。。。
(東北の管轄にがんばってもらって、融通してもらうか、関東で被害の少ない火力発電所が
再開してくれるかくらいでしかめどがたたないかと。)
そう考えると、関東の電力消費を抑えるしか切り抜ける方法はありません。
それも継続的な節電が必要です。
節電に関して、中部で取れる手段はありません。
何もできず、あったかい部屋で暮らせることが申し訳なく思います。
が、働いて稼いで、少しでも募金やその他の手段で応援できたらと思っています。
中部地区からは市役所が給水車のチームを、
中部電力から原発の技術を持ったチームが、
消防、自衛隊が、出動しています。
みんながいなくても大丈夫、安心して行って来て!
と言えるように留守を守るのが被災していない地方の一番の務めです。
できる限り、早く復旧させようと、ライフラインを守る方々に感謝。
一人でも多くの方が笑顔になれますように。。。
*2 wiki-商用電源周波数
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%86%E7%94%A8%E9%9B%BB%E6%BA%90%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0